この世において、誘惑は尽きる事はありません。しかし、神への信頼を保つならば、人はこの誘惑に正しく対処し、罪から離れ生きる者へ変えられます。そのためには、神との関係を正しく築かなければなりません。なぜなら、神に「はい、従います」と言えるかぎり、人は誘惑に対して打ち勝つ事ができるからです。サタンはアダムとエバを巧みに誘惑し、神への信頼を揺るがせました。誘惑に打ち勝つみことばを知っていても、神への信頼が欠如しているならば、人は誘惑に打ち勝つ事はできません。多くの場合、誘惑に打ち勝つ事ができないのは、表面的な罪の問題だけを解決しようとしているからです。その罪の根底にある肉的な思いを処理しないかぎり、人は何度も同じ過ちを犯すのです。聖書は、その肉を処理するために、私達がキリストと共に十字架につけられたという事実を信仰によってとらえるようにと教えています。この肉の思いこそが、誘惑を受け入れ、悪しき思いに向かわせる原動力となっているからです。この肉の思いを十字架で処理してくださったのはキリストです。この真理を信仰によってとらえる時、荒れ狂う誘惑の嵐はやみ、御霊による支配と勝利が与えられるのです。
