キリストのあわれみは全ての人に向けられています。そのあわれみはキリストの十字架にもっともあらわされています。現代社会の風潮は「目には目で、歯には歯で」という報復が当然の正義であるようにとらえられています。しかし、そのような報復では相手への抑止力になっても、敵意を取り除く事はできません。そればかりでなく、さらに負の連鎖を広げていき、やがては戦争へと発展していくきっかけになるでしょう。キリストの十字架は、そのような罪の連鎖を断ち切る神のあわれみがあらわされています。キリストは十字架の刑を受けられた時、「ののしられても、ののしり返さず、苦しめられても、おどすことをせず、正しくさばかれる方にお任せになりました」と聖書には記されています。仕返しや報復ではなく、相手をゆるす事を通して平和は訪れます。イエス様は「あなたがたの天の父があわれみ深いように、あなたがたも、あわれみ深くしなさい」と言われました。相手を無条件に赦す事は難しい事です。しかし、実はあなたも神によって多くの罪が赦されているという事を知らなければなりません。この受難週、キリストの深いあわれみを覚え、互いに赦し合う者でありたいと思います。
あわれみを通して成就する平和
- 春学期ゴスペル通信 vol.1
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