聖書箇所:ローマ1章7節~17節
説教題「福音を恥としない生き方」
自分の仕事に熱心で誇りを持っている人と、ただプライドが高く横柄な態度を取る人の違いは何に誇りを置いているのかによって差があるのではないでしょうか。肩書や、自分の今いるポジションに依存している人は、それらの身にまとっている力で自分を誇示する必要があるので、横柄な態度をとりがちです。しかし、自分を受け入れ自分のやっている事に誇りを持っている人は、肩書ではなく、その自分の存在に誇りを持っているので、おごる事なく謙虚でいる事ができます。福音を誇るというのは、そのように何も持っていなくても、神に愛され、神に受け入れられているゆえに、人の称賛や、人の承認を必要としません。その福音を理解している人は、人を恐れず大胆に福音を語り、且つ喜んで謙虚に生きるものとされていきます。また、すでに神の恵みに満たされているので、他者のために自分自身を用いる事ができる人です。失ってしまうと思うならば、人は他者のために犠牲を払う事を惜しむでしょう。しかし、すでに得ていると思っているならば、惜しみなくささげる事ができるからです。このように、人生を豊かに生きる秘訣が福音の中には提示されていて、それはユダヤ人であろうが、ギシリヤ人であろうがうわべの事は関係はありません。重要なのは、何を信じているのかという事です。正しい信仰を持つとき、福音は全ての信じる者にいのちを与え、救いを得させる神の豊かな力となるのです。