聖書が教える一致とは、教義の一致や組織の一致ではなく御霊の一致です。それは、組織的な都合で取り決める人間的な一致ではなく、教会の頭であるキリストの主権を認める事によって生まれる一致です。しかし、問題はそれぞれの教会や教派が自分達の考えこそが聖書的だと思っているところでしょう。結論をいいますと、教会はそのような神学や組織の形態における一致は難しいという事です。そのような一致ではなく、聖書は、「謙遜と柔和」、「寛容」、「愛」、「平和」などによって一致を保ちなさいと教えています。これらの一致をもたらす実は、聖霊を通して教会に与えられる恵みです。教会は人間が作った制度や組織によって一致を保つのではなく、神との和解によって教会に注がれた御霊に導かれることによって一つとされなければなりません。確かに人が集まるという事は必然的に教義や組織は必要不可欠でしょう。けれども、教義や組織的な一致よりも、互いの多様性を認めつつ、御霊が与える実を通して互いの違いを克服し、霊的な一致が生みだされていくことが教会の本質的な一致であり、私たちが求めていかなければならない一致です。このような教会にこそ人々は神の愛を見るのです。
御霊の一致を求めて
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