行徳キリスト教会 Gyoutoku Christ Church

希望の復興

震災から6年という月日が流れました。あの日、教会の3階にいた私は尋常ではない揺れに恐怖しました。すぐに1階に降りて行き、道路に出ると2回目の大きな揺れで目の前の道路がグニャグニャと波打っていたのを今でも忘れる事ができません。一瞬にして多くの人の人生を変えてしまった地震災害は今でも多くの人の心に傷跡を残しています。まだまだ、復興も進んでいない状況の中で、自分達に一体何ができるのだろうかと自問自答しています。もちろん、具体的な支援や必要が満たされていく事も大切な事でしょう。けれども、そこに希望がなければ本当の復興ではありません。イスラエルの民がバビロン捕囚から帰還し、国の復興をした時、まず何よりも最初に再建したのは神殿でした。自分達の生活も極度の厳しさと貧しさの中にあり、また様々な妨害の中にありながらも、彼らは最初に神を礼拝する神殿を立ち上げました。そして、神殿が再建されると、今度はエズラを中心に神殿の中で執り行われる礼拝が再建されていったのです。このイスラエルの民の復興の姿勢を見る時、復興というのは、ただの生活の安定ではなく、私達に救いと希望を与える神様を見出す事だと教えられます。

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