人は何を見ているのかによって、その行動に大きな差があります。たとえ、同じ環境、同じ状況であってもその人がその物事をどのように捉えているのかによって、大きな違いが生まれてくるのです。そこで重要になってくるのが、何かを信じる力です。私たちは現実と向き合うと、その現実から脱出できないのではないか、これ以上良くはならないのではないかと悲観的に物事をとらえてしまいがちです。それは自分に対してもそうですし、他者に対しても同じ事が言えるでしょう。どうせやっても無理だからという失望のままでは、状況は良くなるばかりか悪い方向に向かっていってしまいます。しかし、そこに信仰が介入していく時に、新たな視点や希望が芽生えてきます。たとえ、今は変わらなくてもやがて必ず報いが与えられると信じる事ができるならば、その人は信仰によって与えられた環境を忍耐しつつ、希望に向かって歩み始める事ができるからです。ですから、信仰を養う事が大切です。どんな状況にあっても、必ず神様が道を切り開いてくださると信頼する力を頂くことです。そうすれば、たとえ困難な状況の中にあっても、私たちは失望する事なく歩み続けていく事ができるのです。
